「中国地方」の名前の由来

こんばんは。

教室長の衛本です。

今日も1つ雑学を紹介したいと思います。

 

それは、

「中国地方」の名前の由来

です。

 

日本には「中国地方」と呼ばれる地域があり、鳥取県・島根県・岡山県・広島県・山口県の5県により構成されます。

 

この中国地方の「中国」とはどういう意味なのでしょうか。これは国の「中国(中華人民共和国)」とは関係がなく、「中間の国」という意味に由来します。

「中国地方」という呼び方が生まれたのは、今から1200年以上前の奈良時代のことです。当時は「五畿七道(ごきしちどう)」という地域の呼び方がすでに存在していました。

「五畿」は「畿内(きない)」とも呼ばれ、大和国・山城国・摂津国・河内国・和泉国の5国を意味しました。これは現在の奈良県・京都府中南部・大阪府・兵庫県南東部を合わせた地域です。「七道」は東海道・東山道・北陸道・山陽道・山陰道・南海道・西海道の7つの地域を意味しました。

この五畿七道とは別に都からの距離による地域の呼び方もありました。畿内から近い地域を「近国(きんごく)」、畿内から遠く離れた地域を「遠国(おんごく)」と呼びました。そして、近国と遠国の間にある中間の地域を「中国(ちゅうごく)」と呼びました。

この時の「中国」の地域は現在の「中国地方」とは含まれる地域が少し違い、現在の香川県や徳島県の一部が含まれるなどの違いがありました。その後、多くの人々が行き交う山陽道と山陰道の地域が「中国地方」と呼ばれるようになりました。